大腸がんの症例写真と解説

内視鏡内科 消化器内科(胃腸内科)内科

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大腸がんの症例写真と解説

内視鏡の症例 大腸がん

早期大腸がんの画像です。
ややサイズが大きく、より深部への浸潤が疑われましたが、内視鏡治療により治癒切除が確認されました。
早期大腸がんの色素散布法(インジゴカルミン)画像です。
不整な表面構造がよりはっきりします。
早期大腸がんのNBI拡大画像です。画面左下には血管構造が消失している部位があり、深部へのがんの浸潤が疑われます。
早期大腸がんの治療風景です。
内視鏡から治療器具をポリープに伸ばしている像です。
進行大腸がんの画像です。
大きな隆起が大腸内腔をほぼ塞いでいます。
正常の大腸画像です。大きな内腔が保たれています。血管も透けて見えており、ポリープやがんはありません。

大腸がん早期発見のために、当院の取り組み

悪性度の低い、大腸がん

悪性度の低い、大腸がん

早期発見された大腸がんは、治る病気です。ポリープ切除と同様に、内視鏡治療により治療された早期大腸がんは、治癒切除と判定されると、抗がん剤などの追加治療は不要です。その理由として、大腸がんは、胃がんや食道がんに比べて悪性度の低いものが多いという特徴があります。
さらに、大腸がんの低い悪性度とも関連しますが、大腸がんは粘膜から隆起している(出っ張っている)ものが多く、綺麗に洗浄された大腸では、大腸内視鏡で発見される可能性が高いことも知っておくべきことと思います。
また、多くの大腸がんは、良性疾患である大腸ポリープから発生することも広く知られています。

大腸ポリープには3種類あります。大腸腺腫(せんしゅ)、大腸鋸歯状腺腫(きょしじょうせんしゅ)、そして大腸過形成ポリープ(かけせいぽりーぷ)と呼ばれます。このうち、大腸腺腫と大腸鋸歯状腺腫はがん化することが知られており、早い段階から大腸カメラで切除することで、大腸がんの発症率が低くなります。大腸過形成ポリープは、一般に切除する必要ないポリープと言われております。
大腸内視鏡の際に、大腸ポリープを同時に切除することで、大腸がんの発症率が低くなることが米国の多施設研究によって示されています。私が国立がんセンターで勤務していたころ、我が国でも全国レベルの前向き研究が開始されました。大腸ポリープ切除をして、大腸がん発症抑制がみられるかを確かめる、数々の有名病院が参加した大規模研究です。研究結果は、後日解析され公表される予定です。
まとめますと、悪性度の低い大腸がんや大腸ポリープを如何に早期に発見して、治療を最小限にとどめるか、これが私ども専門医の行う大腸内視鏡の役割と考えます。

大腸内視鏡をより身近に感じていただくために

大腸内視鏡をより身近に感じていただくために

大腸がんでお亡くなりになる患者さんが増加していることは、ご存じでしょうか?がんの死亡原因では、女性では1位、男性では4位です。大腸がんの原因として考えられているのは、飲酒や肥満など、糖尿病や高血圧と同じく、生活習慣や、戦後急速に欧米化した日本人の食習慣が大腸がんの原因として報告されています。遺伝性の大腸がんも近年報告されています。
残念なのは、悪性度の低い大腸がんが死亡原因の上位を占めていることです。
私がこれまで勤務してきた、がん診療拠点病院では、大腸がんで死亡する患者さんは、一生のうち一度も大腸カメラを受けたことがない方ばかりでした。大腸がんは、初期の段階では、全く症状がないのが特徴です。

進行していくと、腹痛や腸閉塞などを引き起こします。また症状を感じるような大腸がんの段階では、肺や肝臓へ転移している場合があります。この段階は、病期分類のステージ4と判定され、5年生存率は20パーセント程度です。化学療法(抗がん剤治療)の適応となります。抗がん剤の進歩は目覚ましいものがありますが、がん治療で最も効果があるのは、切除すること、すなわち手術または内視鏡治療です。手術ができる段階で大腸がんを見つけること、できれば内視鏡治療できる早期大腸がんを見つけること、それが大腸内視鏡の大きな目的です。

プライバシーの確保

プライバシーの確保

大腸がんは、女性のがん死亡原因の第1位です。この事実は、大腸内視鏡の敷居の高さが招いたものとも考えています。その一つが、大腸検査にまつわる、羞恥心ではないでしょうか。特に女性ではこの傾向は顕著であり、特別な配慮が必要と考えます。当院では、外来待合とは独立した安静スペースを設け、他の外来患者さんとは分離したスペースを設けております。女性スタッフも多く採用しており、気軽に大腸内視鏡を受診していただけるように配慮しております。

まとめ