胃内視鏡(麻酔使用)

内視鏡内科 消化器内科(胃腸内科)内科

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西宮市南越木岩町6-7ラポール苦楽園2階

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胃内視鏡(麻酔使用)

胃内視鏡(麻酔使用)



 胃内視鏡(麻酔使用)の成績:毎月更新中

胃内視鏡(麻酔使用)の成績

  • 2018年9月1日開院~2024年9月30日、9,374名(男性3,164名、女性6,210名)に、胃内視鏡(麻酔使用)を提供しました。経鼻内視鏡は379名でした。
  • 「全く痛くなかった」無痛率は、99.9%でした。
  • 痛みを訴えられた方、7名の内訳は以下の通りです。
    ① 麻酔不十分3名、② 麻酔副作用(気道分泌亢進)に伴う麻酔変更、③ 検査後に持続した、胃の重さ、または腹痛の2名④ 嘔気を自覚され一時的に覚醒

    痛みを訴えられた方

胃内視鏡では、3名で検査中止の方がいらっしゃいました。3名すべて、睡眠時無呼吸症候群に類似した症状(いびき、呼吸が止まる)でした。睡眠時無呼吸症候群をお持ちの方には、当院の胃内視鏡(麻酔使用)は不適と思われます。
しかし、CPAP(シーパップ)などの睡眠時無呼吸症候群の治療を受けている方はこの限りではありません。

麻酔を使用した胃内視鏡検査とは

胃内視鏡(麻酔使用)

麻酔を使用した胃内視鏡とは、患者さんの苦痛を軽減する目的で、静脈麻酔をしてから行う胃内視鏡検査(胃カメラ)です。麻酔を使用した胃内視鏡は、患者さんの胃内視鏡への不安と苦痛を大幅に軽減します。
関西では経鼻胃内視鏡が盛んにおこなわれており、当院でもその準備がありますが、当院で開院後に行った胃内視鏡のうち、90%以上の方が麻酔を使用した胃内視鏡を希望されました。

麻酔を使用した胃内視鏡を希望

また、これまで当院で麻酔を使用した胃内視鏡を受診された患者さんのほぼ100%が、次回も麻酔使用の胃内視鏡検査を希望されます。ご家族にも、ご自身が受けられた、当院の麻酔使用の胃内視鏡検査を勧められる患者さんが多く見られます。当院を受診される患者さんの多くは、初めて胃内視鏡を受ける方や、以前に胃内視鏡でつらい思いをされた方です。90%以上の方で、胃内視鏡が行われたこと自体を全く意識することなく、検査が終了します。残りの10%は検査終了間際に目を覚ましたために胃内視鏡検査が行われていることを認識された方です。

胃内視鏡リピーター

阪神地区の他の医療機関でも、麻酔を使用した胃内視鏡検査が行われていますが、当院独自の麻酔使用の胃内視鏡検査を受けた方の感想は大きく異なります。他院で受けた胃内視鏡より、数段楽だったと言われる方がほぼ100%です。西宮市で初めて行われる、最も安楽な胃内視鏡検査との評価をいただいております。胃内視鏡への不安を感じられている方は、当院の軽い麻酔を使用した経口内視鏡を受診されることを、自信をもってお勧めします。

安楽な胃内視鏡を提供する、まえだクリニックの7つの特徴

安楽な胃内視鏡を提供するため、当院独自の工夫を7つ提示します。

1
使用する麻酔は、早く効いて早く冷めるものを使用します。
検査後、ふらつきやだるさが残らないものを使用しています。念のため、検査当日は車、バイク、自転車の運転はお控えください。
2
キシロカイン(局所麻酔薬)を使用した、苦い喉の局所麻酔は行いません
キシロカイン咽頭麻酔は従来方法の胃内視鏡検査で行われている方法です。当院が行う全身麻酔により、のどの筋肉が弛緩するため、喉の麻酔は必要ありません。
3
細径の胃内視鏡スコープを使用します。
細い胃内視鏡は喉への影響が少なく、のどの痛みが出にくい特徴があります。また、細径スコープの使用により、さらに、のどの麻酔を使用する必要性がなくなります。内視鏡システムは、大学病院やがんセンターと同様の、国内第1位シェアを誇るオリンパス社製、最上位機種を採用しています。。

胃カメラが苦しくない

4
体に優しい、炭酸ガス送気を使用します。
内視鏡を挿入した後に、胃を膨らませながら観察しますが、炭酸ガスを使用することで、検査後の不快な膨満感がありません。従来の通常送気では、検査後に吐き気やお腹の張りが残る方が多くいます。当院では、大腸内視鏡を含めた全内視鏡検査で炭酸ガスを使用しています。
5
色素散布法やNBI観察法により、見落としのない観察を行います。
6
きめ細かで、心やさしい患者対応を提供します。
検査前、検査後の説明も、専門医である医師または経験を積んだ当院スタッフが丁寧に行います。
7
土曜日曜の胃内視鏡検査が可能です。
平日忙しく、時間の取れない方に最適です。

まえだクリニックはなぜ安楽な胃内視鏡を提供したいのか?

まえだクリニックはなぜ安楽な胃内視鏡を提供したいのか?
その答えは、次の言葉にあります。

「胃カメラの時期が来ると、胃が痛くなります。」
心に残る患者さんの言葉です。
内視鏡の修行時代、この言葉にずっと対峙してきました。
私は胃がんの内視鏡治療を習得したいと思って、東京築地の国立がんセンターで修行しました。厳しい訓練の日々でしたが、内視鏡医として大きく成長したことを実感しました。がん診療は、担当する医師にとってもつらい仕事ですが、患者さんにとってはもっとつらい経験です。

胃がん

胃がんを含めて全てのがん治療は、治療が終わってから5年間再発がないことが確認されると、晴れて卒業となります。
胃癌内視鏡治療の黎明期では、胃がんの内視鏡治療後の患者さんは、半年に一度胃カメラを受けてもらっていました。

胃がんは、異時性多発と言って、短期間にたくさんの胃がんが胃の中にできることがあります。このため胃カメラをする時には、それこそ血眼になって胃がんを探します。またそれだけ検査時間も長くなります。
当時は胃カメラをするときに、鎮静剤や、麻酔を使用することは一般的ではありませんでした。
当然、胃がんを経験した患者さんは、この徹底した胃カメラで、とてもとても辛い思いをします。
ご自身のためとはいえ、胃カメラの時期になると、胃が痛くなるのも当然です。

苦しい胃カメラは卒業

私は今、専門的ながん診療から遠ざかっており、より一般的な内視鏡診療に従事しています。
「私が設立するクリニックで、私が提供する胃カメラは、もっと気軽に受けられるものでなくてはならない。」
私が、胃カメラを出来る限り辛くなく受けていただきたいと、様々な工夫を凝らしているのはこのような理由からです。

胃内視鏡(麻酔使用)に向いている方、不向きな方

胃内視鏡(麻酔使用)に向いている方、不向きな方

胃内視鏡(麻酔使用)に向いている方は、初めて胃内視鏡検査を受ける方や、これまで胃内視鏡検査を受けて辛い思いをされた方です。他院で過去に麻酔を使用したにも関わらず、胃内視鏡でつらい思いをした方も、たくさんの方が当院で胃内視鏡検査を受診されます。これらの方もほぼ100%の方で前回より数段楽だったとの感想をいただいております。生体モニターからの情報をもとに麻酔の深さを慎重に決定していることがその要因だと思われます。

一方、胃内視鏡(麻酔使用)に不向きな方は、薬剤へのアレルギーを多く持っている方、薬剤投与への不安を感じている方です。経鼻胃内視鏡を前回まで受診されていた患者さんで、これまで苦痛を感じられなかった方もいらっしゃると思います。このような方に無理に麻酔使用の胃内視鏡検査をお勧めすることはありません。

睡眠時無呼吸症候群をお持ちの方には、当院の胃内視鏡(麻酔使用)は不適かと思われます。これまで入院を必要とする大きな合併症はありませんが、数名で検査中止させていただきました。

当院での胃内視鏡(麻酔使用)の検査方法と進め方

当院での胃内視鏡(麻酔使用)の検査方法と進め方は、以下の通りです。

1
医師の問診と診察を行います。アレルギー歴や治療中の疾患についてお聞きしたり、これまでの血液検査での異常などを確認したりします。
2
お荷物を院内のロッカーにお預けいただきます。麻酔使用した後は、ご自分で荷物を監視できなくなりますので、十分に目が覚めるまで、お荷物はロッカー内に保管していただきます。
3
内視鏡室にお入りいただき、前処置を始めます。まず胃の中の泡を消すお薬を飲んでいただきます。その後、検査台の上に横たわり、その上でゴロゴロと寝返りを打っていただき、胃全体にお薬がいきわたるようにします。
4
血圧と血中酸素濃度測定を生体モニター装置で測定します。その後、麻酔を投与する静脈ルートを作成します。実際には、点滴の針を入れて細い管をつなぎます。
5
内視鏡が通るルートを確保するために、バイトブロックというマウスピースを口にくわえていただきます。このバイトブロックは従来の胃カメラで使用されている、洗浄して何回も使用するものではなく、一回使い切りの、使い捨てのものを使用しています。胃内視鏡に関連する器具についても、清潔第一とする当院の取り組みの一つとして行っています。バイトブロックは麻酔使用により、口から外れることがありますので、しっかりとシリコン製ベルトによって固定します。
6
静脈麻酔を投与します。ゆっくり投与しますが、投与した瞬間から憶えていない方がほとんどです。胃内視鏡が終了した後も麻酔はまだ体内に残っておりますので、検査台ごと安静室へと移動します。これは安全のための方策であり、ご自身で歩いて移動していただくことはありません。検査台はリクライニングチェアの機能も兼ね備えております。目が覚めた時には、いつの間にか安楽椅子に座っている感覚です。
7
十分に目が覚めましたら、荷物をロッカーから出していただき、診察室にて胃内視鏡の結果説明を行います。
検査当日の所要時間は約1時間半ほどです。
8
胃内視鏡で採取された組織診断の結果は、原則的にお電話でお伝えします。再度来院していただく必要はありません。

胃内視鏡(麻酔使用)の費用は?

胃内視鏡(麻酔使用)の費用は、3割負担で計算しますと、およそ4000円から8000円程です。病理検査やピロリ検査の追加により変わります。初診料、再診料、土日加算を含みません。

予約の前にご注意ください

1
心臓病、腎臓病、肝臓病をお持ちの方は、当院での内視鏡検査をお断りすることがあります。
2
お薬を複数お飲みの方は、内視鏡予約のための事前受診をお願いすることがあります。

妊娠中の内視鏡検査には対応していません

3
授乳中のご婦人は、内視鏡受診後24時間は授乳ができません。麻酔なしの、経鼻内視鏡の場合はこの限りではありません。当院は、妊娠中の内視鏡検査には対応していません。

当院はバリアフリー構造や手すりの設置が十分ではありません

4
当院はバリアフリー構造や手すりの設置が十分ではありません。杖歩行や車椅子移動の方の内視鏡検査はお断りすることがあります。

緑内障の方

5
緑内障の方は、麻酔や鎮静剤を使用することで眼圧が上昇し、失明する場合も あります。緑内障または緑内障の疑い・高眼圧などで眼科受診中の方は検診前に 必ず眼科主治医に鎮静剤使用が可能かをご相談ください。 眼科での事前の確認をされていない場合、 鎮静剤が使用できない場合がありますので、ご了承ください。

胃内視鏡受診の前にご注意ください

1
胃内視鏡は受診当日に行います。検査予約が必要です。インターネット、電話での予約が可能です。
2
検査前日は午後8時以降の食事は控えてください。水分に制限はありません。
3
飲酒は控えてください。
4
検査当日は絶食でご来院ください。水、お茶は自由に飲んでください。

血液検査結果

5
最近の血液検査結果がありましたら、ご提示をお願い致します。

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当院の内視鏡洗浄