当院の内視鏡洗浄

内視鏡内科 消化器内科(胃腸内科)内科

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当院の内視鏡洗浄

医療機器専用の酵素系中性洗剤を用いて、内視鏡をスポンジ洗浄します。洗剤を水に溶かす容器と洗浄するスポンジは、胃内視鏡と大腸内視鏡で分けています。洗浄用スポンジは、毎日次亜塩素酸ナトリウムに浸し消毒しています。

洗浄用シンクには、スポンジシートを張り付けてあり、内視鏡が傷つかないように工夫しています。洗剤をしみこませたスポンジで、内視鏡の表面を丁寧に洗浄し、水洗いします。

内視鏡の中には、鉗子ルートという内視鏡処置具が通る孔があります。この鉗子ルートは、吸引した胃液や腸液が通るルートでもあります。専用のディスポーザブル・ブラシを通して洗浄します。

次は内視鏡洗浄機へのセットです。内視鏡洗浄機は、オリンパス社製OER-4を使用しています。内視鏡を1本ずつ17分かけて洗浄と消毒を行います。機械洗浄の洗剤は、専用のアルカリ洗剤であるエンドクイックを使用しています。

消毒液の「アセサイド6%消毒液」は、内視鏡学ガイドラインで推奨されている、高水準消毒を行うための消毒液です。非アルデヒド系薬剤として毒性が低く、安全性が高いだけでなく、蛋白凝固がなく洗滌・消毒レベルを向上させています。また主成分である過酢酸は、毒性が低く、環境中に排出しても自然環境に対する影響は少ないとされています。

過酢酸は、1902年に発見されて以来、これまで抵抗力を持った細菌は発見されていません。
過酢酸は、お酢のような刺激性の強い臭いを発しますが、洗浄機内は気密性に優れているために、外部に臭いが漏れ出ることはありません。

過酢酸は、劇薬に指定されていますが、洗浄機で使用する際には、十分に希釈して使用されるため、実用液は劇薬にはなりません。また過去にアレルギーを引き起こした事例はなく、人体に安全な消毒液と考えられています。

過酢酸は、日本を初め、米国やヨーロッパをはじめとする全世界で使用されています。またペットボトルの消毒など食品関連業界でも使用されています。

洗浄機による洗浄と消毒が終わったら、最後はディスポーザブルのペーパータオルで水滴を拭いて終了です。